令和元年10月31日(木)、札幌館2階プレゼンテーションルームにて、札幌校山田真由美講師によるミニ講座「子どもと哲学を -子どもが主体の道徳教育-」を開催しました。
平成27年の学習指導要領の改訂により、道徳は「特別の教科 道徳」として教科化され、「考え、議論する道徳」への転換がもとめられるようになりました。平成26年10月の中央教育審議会答申で述べられた道徳の定義「人としてよりよく生きる上で大切なものとは何か、・・・時には悩み、葛藤しつつ、考えを深め、自らの生き方を育んでいくこと」とは、自身の研究分野である「哲学」そのものであると、山田先生は指摘されました。また、「哲学対話」「子ども哲学」をいち早く授業に取り入れた小学校の例などを紹介され、子どもたちの抱く形而上の問いについて話し合う「「哲学する」道徳授業」の可能性を示唆されました。授業の成否は読み物教材から「問い」と「命題」を抽出できるかにかかっているという話から、読み物教材の重要性について知ることができました。
道徳教育への導入が注目されている「子ども哲学」についてお話いただき、教員を目指す学生・院生が、どのように学び、指導すればよいのかを考える場となりました。
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