平成27年度図書館活性化プロジェクトの全館企画として「学校図書館の現在(いま)を知る展示および座談会」を開催しました。
改正学校図書館法が施行され、もうすぐ一年になります。各自治体が学校に学校司書を置く努力を進めています。これまでも自治体やPTAの努力で事実上の学校司書を置いてきた旭川市の学校で学校司書の仕事をされてきた3人の司書さんたちにご協力いただき、学校司書の歴史と活動を紹介する展示を行いました。その際に、将来、小中高の教員となる本学の学生に向けて、学校図書館の仕事紹介や、教師が学校司書に協力を依頼する時の注意点など具体的な補足展示をお願いしました。お忙しい中で、教師の卵のために、しいてはその将来の教え子のために、と、快くお引き受けくださいました。また、たくさんの学校司書さんたちから学生へ向けてのメッセージもいただき、あわせて展示させていただきました。 展示は本学図書館の全館で開催しました。それぞれの館の図書館スタッフに聞きましたところ、熱心に展示を見ていた学生や講義に利用されたケースもあり、多くの学生に見てもらえたようです。札幌では教科書に掲載されている図書の一覧はどうやって調べたのか、読書指導・推進についての展示を見て(教員になった時には)読書をさせる授業をするとしたら専門家(=司書)に手伝ってもらえるのだろうか、など質問がありました。函館では学生さんから講義での参考資料として活用させて欲しいとの申込があり、学校司書さんに複写許可をいただきました。 座談会は旭川と札幌の2カ所で開催しました。あいにく、10月3日開催の旭川では、前日に吹き荒れた暴風のせいで交通にも影響が出ており構内にも危険箇所があるということで学生の参加者は少なくなってしまい残念だったのですが、3名の学校司書さんの他にも学校司書さん達、司書教諭の先生、本学の非常勤講師もしてくださっている小学校の校長先生、教育委員会の方も参加くださり、それぞれの立場からこれからの学校図書館と学校司書の役割などのお話しを聞かせていただき、とてもスペシャルな会になりました。
10月24日に開催した札幌では、お天気の問題もなく、大勢の学生が集まり盛況な会になりました。いずれの会場でも、学生達は"読書推進"、"授業支援"、はもちろんのこと、"心の居場所としての学校図書館"にとても興味を持っていました。学生達の中には、しっかりとした学校図書館があった小中学校に通っていた学生も、学校図書館がほとんど機能していない学校を卒業した学生もおりました。学校の中で学校図書館をどう運営していくのか、教育の中にどのように活かしていけるのか、熱心な質問がされ、活発な会になりました。
教育に携わってる大人の方々から直接職業としての学校職員のお話を聞かせていただくことで、学生達にとても勉強になり、また教師になった時には活かしてくれるものと思います。展示と座談会にご協力・ご参加くださいました皆様、本当にありがとうございました。 |
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