今回の選書ツアーは、芸術体育教育専攻・音楽教育分野のゼミです。
9名の学生さんたちが参加して、音楽関係の本を中心に選んでくれました。音楽専攻の人はもちろん、音楽は得意ではないけど小学校教諭を目指すというあなた!、将来、教室で音楽の授業をするときに役立つ本もたくさん選んでくれていますので、どうぞ参考にしてくださいね。
音楽教育分野のゼミの先生方、学生さん達、ありがとうございました。
選書一覧
- じぶんの学びの見つけ方 [POPの本]
- 人間教育としての音楽科教育 - 知覚・感受から共感へ
- あっ!こんな教育もあるんだ : 学びの道を拓く総合学習学生推薦文:この本は、子供たちの現実生活に根ざした豊かで創造的な学びの実践と理論について書かれている本です。また、学ぶことと生きることを結ぶ教育のあり方を、具体的な取り組みとともに例示しています。現行の新学習指導要領において時数が削減された「総合的な学習の時間」ですが、小学校において「総合学習」の重要さを世の中に問う一冊になっています。
- 吉松隆の図解クラシック音楽大事典 [POPの本]
- 音楽する身体 : 「わたし」へと広がる響き
- 音楽好きな脳 : 人はなぜ音楽に夢中になるのか
- 学校における「わらべうた」教育の再創造 : 理論と実践
- 音楽科必携!歌ってたのしい!歌唱共通教材指導のヒント (音楽指導ブック)学生推薦文:本書では義務教育で扱う小学校24曲、中学校7曲の歌唱共通教材について、その指導のポイントがそれぞれの曲について述べられている。また、指導のポイント以外にも、各学年で児童生徒につけさせたい力が分かりやすく書かれていたり、教師自身が知らなければならない必要最低限の楽典なども記載されていたりする。この本には実際の授業ですぐ使えるような授業方法があるので、教職を目指す人には一度読んでみてほしい。
- 雅楽の「近代」と「現代」 : 継承・普及・創造の軌跡 [POPの本]
- 楽器づくりによる想像力の教育 : 理論と実践学生推薦文:この本は、今までにはない音探究と音楽づくりが一体となった「構成活動」としての楽器づくりの理論と実践を紹介しています。子どもたちの音への感性や音楽への知覚、感受、さらに想像力を養うことを目指した画期的な音楽教育を提起しています。「構成活動」としての楽器づくりとはどういったものなのか、またその方法など様々な視点から丁寧に書かれています。ぜひ、この本を手にとって、楽器づくりによって想像力が豊かになる教育について学んでみませんか。
- 自尊心を育てるワークブック [POPの本]
- ハーバード大学は「音楽」で人を育てる : 21世紀の教養を創るアメリカのリベラル・アーツ教育
- ミスタッチを恐れるな : 伸び悩みの壁を越え、演奏に生命力を取り戻す
- 多様性を活かす教育を考える七つのヒント : オーストラリア・カナダ・イギリス・シンガポールの教育事例から学生推薦文:学校が子どもや教職員の多様性を、学力を中心とした教育成果を向上させるための資源として活用していくためには、何が大切なのかが学べる一冊。教える人と学ぶ人が共に活動するこの場では、画一的な価値を志向する場所でありながらも、個性を尊重させることが要求される。そこで本書は、才能、人種・宗教、教職員や教育制度などで秀でた実践を行う4カ国の多様性を強みとして捉えている。これらの取り組みは、授業ひいては学校をデザインすることにもつながっていくものである。これらを知った私たちはどう活かしていくべきだろうか。自分の考えを客観的に見直すいい機会になる本。
- 障害児の音楽療法 : 声・身体・コミュニケーション [POPの本]
- 新時代の知的障害特別支援学校の音楽指導学生推薦文:私はこの本を何も知らない今の状態から、実際の授業づくりをするときまで長く使えると思い選びました。この本には知的障害特別支援学校の音楽指導の理論編から実践編までが書かれています。実践編では、小学部から高等部卒業後の地域交流まで書かれていて、様々な年齢・場合に適応されています。各学年の授業例が沢山があり、実際に授業を行った際の指導案・教材や授業の写真が載っているため、各授業が読み取りやすいものになっています。
- 童謡の近代 : メディアの変容と子ども文化 (岩波現代全書:076) [POPの本]学生推薦文:私がこの本を選んだのは、子どもとメディアの関わりについて知りたかったからです。この本では、童謡を大衆文化へと発展させた人物らを遡りながら、どのようにして童謡が生まれたのか、子どもとどのように関わってきたのか、メディアが時代と共にどのように変わってきたのかが書かれています。メディアと子どもは密接に関わっており、メディアが変われば子どもたちにも影響があります。近代の子どもとメディアの関係について知りたい方は是非読んでみてください。
- 中世音楽の精神史 : グレゴリオ聖歌からルネサンス音楽へ (河出文庫:[か28-1])
- ポピュラー音楽の社会経済学
- 初期オペラの研究 (総合舞台芸術への学際的アプローチ:[1])
- 竹を吹く人々 : 描かれた尺八奏者の歴史と系譜 (人文社会科学ライブラリー:第2巻)
- 声の世界を旅する (オルフェ・ライブラリー) [POPの本]
- 民族音楽概論
- 音の歳時記 : 四季折々の日本音楽
- 新編音楽家の社会史 (オルフェ・ライブラリー)学生推薦文:本書には18世紀から19世紀にかけてヨーロッパで活躍した音楽家の実際の活動が記されている。お雇い楽団の生活と境遇、音楽科の時間割、批評にふり回される音楽家、著作権問題などと、話題は様々だ。この一冊は、社会史という珍しい観点から音楽家を描いた書物といえるだろう。この本を読んで、音楽を社会史という新しい側面から学んでみてはどうだろうか?音楽に関する新しい発見がきっと生まれるだろう。
- 無理して学校へ行かなくていい、は本当か : 今日からできる不登校解決メソッド [POPの本]
- 赤ちゃんは何を聞いているの? : 音楽と聴覚からみた乳幼児の発達
- うまい先生はこう教える!小学校音楽授業マネジメント (音楽科授業サポートBOOKS)
- 教室の「困っている子ども」を支える7つの手がかり : この子はどこでつまずいているのか?学生推薦文:『教室で困っている子どもを支える7つの手がかり』は、子どもの発達や学習の遅れなどの様々な問題が入り混じる学校現場を、学校コンサルテーションとして見てこられた著者の宮口さんらが、7つの課題に分類し、それぞれ代表的なケースを挙げて紹介している本です。ここに挙げられる問題は、医学と教育学の両方の観点から考えられる背景や、具体策についても述べられており、イラスト入りでとても読みやすいものになっています。
- 貧困のなかでおとなになる [POPの本]
- オルフ・シュールヴェルクの研究と実践学生推薦文:カール・オルフは、《カルミナ・ブラーナ》を代表とする有名な作品を残した作曲家の一人である。彼は、作曲家であるとともに、教育者でもあった。この本では、カール・オルフが行った音楽教育の様々な研究や実践について写真や絵などを使用し、分かりやすくまとめられている。この本を通し、カール・オルフの研究や実践を知ることで、現在行われている音楽教育を見直し、さらに充実した音楽教育について考えることができるだろう。
以上
記事の種類
- Log in to post comments