展示期間:10月1日~10月31日
展示場所:札幌館閲覧室(カウンター横)
館内に突如出現した保健室-----
入館した学生さんがフリーズしてしまったり不審気に通り過ぎたり、ちょっと混乱を振りまきながら、その展示は始まりました。
手伝ってくれたのは、学部から院へ進学した若い院生さんと、現職のベテラン養護教諭の院生さんというお二人。天の采配のような組み合わせ、養護教諭を目指す学生さんの視点と現職養護教諭の豊かな経験を織り交ぜた、素晴らしい展示になりました。
知っているようで知らない保健室---
身近なのに、無くてはならないところなのに、専門性が高く一人部署であるため、養護教諭がどんなことをしているのか、何を目指しているのか、知らないことがなかなか多いものです。
図書館からは、担任教諭になる学生さんたちへ、分かりやすく保健室や養護教諭の仕事を紹介するようお願いしました。そして出来上がったのが、保健室さながらの展示コーナーです。
小中学校で保健室に本を置くという実践は、多く行われています。この度の展示コーナーでも、生徒用のソファと本棚を模して、中学生に人気の本を選んでもらいました。養護教諭の机に見立てた事務机では養護教諭が日々使う専門書を、隣の本棚には教員のメンタルヘルスや思春期の子ども理解のための図書など、担任教諭に勧める図書をおきました。
また、それぞれの経験を生かして、養護教諭を目指す学生さんの視点から経験の深い養護教諭に実践例・アドバイスをもらう対談や、保健室で生徒に人気のある本、院生から学部の後輩への役立つ本の紹介など、充実した内容のパンフレットができあがりました。
学生さんたちが、生徒のように椅子に座り本を読んだり、本の感想や自分の出身校の保健室の思い出を聞かせてくれたりしました。また、ちょうど、学校訪問などの時期でもあり、見学に来た中学生たちが興味深そうに本を手に取ったり、ぬいぐるみ(保健室の必須アイテム!)をなでたりしていました。今回展示に選んでくれた本はやっぱり中学生に取って魅力的なんですね。他分野の学生さんが”養護教諭の本棚”を見て養護教諭ってこんなことも勉強してるんだと感心したり、また本学の先生からも「え?保健室に本を置くの?どんな風に使うの?」と質問を受けたり、-----知っているようで知らない保健室----、今回の展示は相互理解の一歩になったようです。
協力してくれたお二人の院生さん、ありがとうございました。お疲れ様でした。
展示図書一覧
- タマゴマンは中学生 [1] 入学編
- タマゴマンは中学生 2 自立編
- タマゴマンは中学生 3 卒業編
- プチ哲学 (中公文庫:[さ-48-1])
- にっぽんのおにぎり : 写真絵本おにぎり風土記
- こたえはボクにある : 新装版 (ブッタとシッタカブッタ:1)
- そのまんまでいいよ : 新装版 (ブッタとシッタカブッタ:2)
- なぁんでもないよ : 新装版 (ブッタとシッタカブッタ:3)
- りんごかもしれない
- 手もみ・足もみツボマッサージ
- 発表!輝くバカテスト大賞 : 爆笑問題のバク天!
- バムとケロのにちようび
- バムとケロのそらのたび
- バムとケロのもりのこや
- 女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと
- 今日も嫌がらせ弁当 : 反抗期ムスメに向けたキャラ弁ママの逆襲
- 自閉っ子、こういう風にできてます!
- 自立のための身体づくり (自閉っ子、こういう風にできてます!:続)
- 自立のための環境づくり (自閉っ子、こういう風にできてます!:続々)
- 10代からの子育てハッピーアドバイス
- 色弱の子を持つすべての人へ : 20人にひとりの遺伝子 増補改訂版
- 養護教諭の社会学 : 学校文化・ジェンダー・同化
- ルポ保健室 : 子どもの貧困・虐待・性のリアル (朝日新書:576)
- ひと目でわかる体のしくみとはたらき図鑑 (イラスト授業シリーズ)
- 保健室と社会をつなぐ : 本当の育ちと学びの場
- 「あなたが大事」の伝えかた : 保健室と養護学からのヒント (ジャパンマシニスト育児新書:J004)
- 子どもをあずかる人のための救命マニュアル
- 特別支援教育における養護教諭の役割
- まるごとやりなおしのバイタルサイン : アセスメント力がつく!正常・異常がわかる!
- 13歳までに伝えたい女の子の心と体のこと : 大切なお嬢さんのために
- 15歳までの女の子に伝えたい自分の体と心の守り方
- うつヌケ : うつトンネルを抜けた人たち
- ひとつぼし
- じゃあ言うけど、それくらいの男の気持ちがわからないようでは一生幸せになれないってことよ。
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