文庫クセジュとは、創刊70年を超えるフランスの代表的なペーパーバックです。文庫という名前ですが新書版であること、フランスで発行された原シリーズはすべて128ページにまとめられているなど、他では見られない特徴があります。
その精神の基底には、18世紀フランスで編集された百科事典『百科全書』があります。このことは古典的教養から最先端のテーマまで、文庫クセジュが現代人に必要な知識を幅広く提供していることに表れています。
今回は文庫クセジュシリーズの一部と併せて、百科全書の関連本を紹介します。フランスに関する本とともにお楽しみください。
☆展示図書の一部
『百科全書』
本文・図版をあわせ全28巻におよぶ『百科全書』。出版に携わる人々、時代背景、数々の告発事件、各版の内容などをまとめた入門書。
『オリンピック100話』
古代ギリシアに始まり1500年もの時を経て近代に甦ったオリンピック。長野大会で正式競技種目となったカーリングなど競技種目の誕生、パラリンピックの歴史、政治的状況や社会問題の影響、ドーピング問題……「ル・モンド」紙の記者による五輪解説!
『百科全書からウィキペディアまで』
知はいかにして商品となり、資本主義世界に取り入れられたか? 探検、博物館、博覧会、鉄道、電信、インターネットなどの様々な話題をめぐって展開する「知の一大パノラマ」。
『パリ・フランスを知るための44章』
パリを舞台に世界の近現代史に圧倒的な影響を与えてきたフランス文化の魅力とは何か。文学から美術、音楽、スポーツ、料理まで、その多様な姿を著者たちの体験を交え読み解く。
(いずれも出版社内容情報より)
2024年11月12日作成