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[札幌] 展示「館長セレクションⅡ<漫画=文学への架け橋>」を行っています

2018年5月の展示「館長セレクション<本の本展>」に続き、附属図書館長が選んだ資料の展示第2弾を開催しています。
今回は、古今東西の名作にちなんだ漫画とその原作を展示しています。
まずは漫画を読んでみて、それをきっかけに原作にも挑戦してみませんか?

展示期間:2019年6月3日(月)~2019年7月31日(水)
展示場所:札幌館2階(カウンター前)

【館長からひとこと】
かつては漫画と小説は相反するもののように言われていました。
漫画を読むと小説を読まなくなると。
しかし、文科省委託事業「親と子の読書活動に関する調査」(平成16年度)によると、
漫画を150冊以上所有している児童・生徒は本も好きでよく読んでいるそうです。
憶測ですが、本を読む人は漫画だろうと小説だろうと本を読み、本を読まない人は漫画すら読まないということでしょう。
いや、漫画が読めない子供というのがインターネットで話題になったりもしています。
こうなるとせめて漫画ぐらい読んで欲しい、そんな時代になっているのかもしれません。

一方で、小説は教科書に載っているために、難しくてためになるものだというように捉えられていて、
小説を読むことの敷居がとても高くなっているのではないでしょうか。
あるいは、百年前、千年前の人たちは自分たちと全く関係ないと思っていませんか。
百年前であれ、千年前であれ、人はそんなに変わってはいません。
現代の我々と同じようなことに悩んだり、喜んだりしていたはずです。
でも、言葉がちょっと難しくてなかなかそのことに気付かない。
漫画だったらそんないろいろなハードルを簡単に飛び越せます。
すぐに物語の世界に連れて行ってくれます。
そこには、あなたが共感できる世界が必ずあると思います。
(当然ながら、漫画には漫画独自の魅力があります。
また漫画家による独自の解釈もあり、そこから新たな物語が紡ぎ出されているものもあります。)

また、今回のコレクションには、作家自身が主人公になった作品もあります。
夏目漱石や芥川龍之介といえば、なんだか偉くて立派で、自分たちから遠い存在のように思っているかもしれませんが、
彼らはずっと個性的でもっと身近な存在であることが解ってもらえるのではないでしょうか。

まずは面白そうな漫画を手に取ってみて下さい。
そして、その漫画をきっかけにして、ぜひ原作にも手を伸ばしてみて下さい(だまされたと思って)。
そして、物語のもつおもしろさを存分に味わって下さい。

2019年6月5日作成

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