平成25年8月21日(水)に図書館学生サポーター5名と職員1人で北海道立図書館を見学してきました。
一般資料閲覧室はもちろん、普段は立ち入ることができない第1・2書庫をじっくり案内してもらいました。
北海道立図書館の蔵書冊数は図書約104万冊、雑誌・新聞約3万タイトルだそうで、同館蔵書の基礎となった栗田文庫や北方資料など貴重資料が多数所蔵されています。
東京の図書取次業者である栗田書店から寄贈されたのは、図書だけでなく、漫画や雑誌もあり、おそらく公共図書館や大学図書館では珍しい漫画雑誌、創刊号コレクション、学年誌がありました。1950年代頃に発行された漫画コレクション(栗田書店寄贈)は、禁帯出とのことで保存状態が大変良く、コレクターや研究者にはお宝コレクションかもしれません。
しかも、お話を聞いて驚いたのは、市民ボランティアの方がおひとりでこの漫画(下の写真)を整理したということ。整理したいとご自分からお申し出になられたとか。受け入れた道立図書館の度量の広さも驚きでした。
もちろん、道立図書館が誇る北方資料も詳しく見せてもらいました。小さな3つ折りパンフレットさえ地域資料としてきちんと保存されており、職員数が減っても地域資料の収集保存は続ける、それが道立図書館のプライドとおっしゃっていたのが大変印象的でした。
教育分野の書架には、道内小学校で使用された副読本や教育機関出版物等も収められており、当館未所蔵資料も多数ありそうでした。
館内展示も充実しており、見学当日は「羊と北海道の140年」「探偵と作家は札幌にいる」「大人の読書計画」「はっけん!むしむしワールド」「テレビ放送60年の軌跡」と大人も子どもも楽しめる5つの展示がおこなわれていました。
今年度から当館でも学生サポーターによる図書展示を月1回おこなっているので大変参考になりました。同時に5つの展示は無理でも、展示量を増やしたり、解説を加えたりして内容を深めていければと思いました。
丁寧に案内してもらったおかげで、普段なかなか見ることができない資料に触れられて学生達も大変感動したと申していました。お忙しい中、本当にありがとうございました。
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