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[札幌] 7月イベント展示『大正期児童文学の世界―復刻本にみるその豊かさ―』を実施中です

札幌館2階ラーニングコモンズでは、7月19日に開催されるイベントの関連図書を展示中です。

 

普段は外箱にしまわれていて、手に取らなければなかなか見られない作品の装丁も、今回は外箱から取り出して展示しているため、これを機に是非ご覧ください。(貸出を希望される方は、一緒に展示されている外箱もお持ちください) 

また先述しましたとおり7月19日(金)12:20からは、札幌校国語教育分野・石井花奈先生による図書館イベント『大正期児童文学の世界―復刻本にみるその豊かさ―』を2階プレゼンテーションルームにて実施予定です。

みなさまふるってご参加ください!

 

申込・詳細はこちら↓ 

[札幌] 図書館イベント「大正期児童文学の世界―復刻本にみるその豊かさ― 」を開催します(対面)

展示画像1 展示画像2 展示画像3

☆展示図書の一部 

注文の多い料理店:イーハトヴ童話(新選名著複刻全集近代文学館)/宮沢賢治

作者の心象の中に実在したドリームランドとしての日本岩手県における、人間と自然との交渉、その間の本源的な愛のかたちこそが、『注文の多い料理店』において宮沢賢治が読者に示したものであった。その結果として、作品の底をながれる作者の宗教的心情が、おのずから読者の心をうつのである。[中村稔](『日本近代文学名著事典』より引用)

 

赤い蝋燭と人魚(新選名著複刻全集近代文学館)/小川未明

造本について言うと、大正期の芸術的児童文学の書物には、マスプロデュースされる現代の児童文学書とはちがった手造りの美しさが生きているが、この『赤い蝋燭と人魚』にもその美しさが備わっている。[上笙一郎] (『日本近代文学名著事典』より引用)

 

三つの宝(日本児童文学館 : 名著複刻)/ 芥川龍之介

「三つの宝」の内容は、超能力よりも人間の意志の力のほうが強いというもので人間性を大切に考えていた作者らしい童話劇に仕上がっている。生前、佐藤春夫と唯一計画した童話集のタイトルが『三つの宝』(改造社、1928)であったことからも龍之介の自信作であったとしてよい。[武藤清吾] (『赤い鳥事典』より引用を要約)

 

2024年7月11日作成

各館ページ


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