2012図書館活性化プロジェクト「ビブリオバトル」
2012年6月7日(木)、附属図書館札幌館第2回知的書評合戦ビブリオバトルを開催しました。
今回は2回目の開催ということもあり、図書館学生サポーターのアイディアから、案内リーフレットの配布、観戦者の目に留まりやすいよう紹介本を大きく掲示するなどビブリオバトルや本の魅力をよりわかりやすく伝える工夫がなされました。
初の職員からの参戦、そして前回観戦し興味を持った学生が初参戦するなど、ビブリオバトルが着実に学内に根付いているように見受けられました。
最初に紹介した本は、関野吉晴著『グレートジャーニー』
2目に紹介した本は、有川浩著『図書館戦争』
3目に紹介した本は、飯島奈美著『Life:なんでもない日、おめでとう!のごはん。』
4目に紹介した本は、三浦しをん著『舟を編む』
4の発表後、観戦者の挙手による投票で一番読みたくなった本を選びます。
栄えある2回目のチャンプ本には『Life:なんでもない日、おめでとう!のごはん。』が選ばれました。
図書館長から記念品の図書カードが贈られると、チャンプに選ばれたバトラーは喜びの表情を見せていました。
終了後、紹介された本を図書館内に展示すると、さっそく手に取っている利用者も見られ、本や読書への関心が高まっているように感じられました。
今回のビブリオバトル開催にあたって準備・運営に協力してくれた図書館学生サポーターの皆様に深く感謝します。どうもありがとうございました。
第2回チャンプ本(『Life なんでもない日、おめでとう!のごはん』)を紹介してくれた関口さんへのインタビュー
――チャンプ本に選ばれた感想は?
食育に関する勉強をしているので、文学作品ではなく自分の好きな料理の本でチャンプをとれたことがとてもうれしいです。
――この本を選んだ理由は?
ある雑誌のインタビューで、飯島奈美さんが言っていた「全ての人がおいしいと感じる『最大公約数の味』を目指したい」という考え方に共感して、ぜひ紹介したいと思ったからです。
――ビブリオバトルを知ったきっかけは?
去年からの図書館サポーター活動で知り、前回に引き続き挑戦しました。
――実際にやってみた感想は?
1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と確実にプレゼンの力が向上します。楽しさは実際ビブリオバトルに出てみないとわかりません。人前で話す練習にもなるので、教育大生はぜひチャレンジしてほしいです。
――普段の読書量はどのくらい?
多い時は週に3~4冊読みます。恩田陸の作品が好きで、ほぼ読破しています。
――最後に一言お願いします。
今回2回から遠巻きに観戦していた人を1階で見てもらい、1階で立ち止まって見ていた人をステージ前に着席させたいです。ビブリオバトルの面白さをもっとたくさんの人に知ってもらえたらと思います。
第2回ビブリオバトルで紹介された本(発表順)
『我々は何処から来たのか―グレートジャーニー全記録(1)移動編』関野吉晴著(毎日新聞社・2006年刊)
『図書館戦争―図書館戦争シリーズ(1)』有川浩著(角川文庫・2011年刊)
『Life:なんでもない日、おめでとう!のごはん。』飯島奈美著(ほぼ日ブックス 東京糸井重里事務所・2009年刊)
『舟を編む』三浦しをん著(光文社・2011年刊)