第2回北海道教育大学懸賞論文審査結果
附属図書館館長総評
「北海道教育大学附属図書館懸賞論文」は、本学の学生・院生に図書館の本を読んでもらいたい、本を読みオリジナルな考えをすばらしい文章にして伝えてほしい、そしてすばらしい作品は表彰し少しでも励みにしてもらえたら、といった意図で、 平成20年度に創設し、今回で第2回目を実施することが出来ました。
今回の応募総数は37編で、昨年の第1回の応募総数39編に較べて殆ど差がなく、一応安定的な応募数であったと考えています。内容としては全体として、文学作品・社会問題・童話などを扱ったものが多かったように思われました。 形式から見ると、「感想文」型が多く、「論文」型とみなされるものは比較的少数でありました。 なお後者の中には、参考文献まで提示した「論文」形式のものもありました。今回の応募作品を全体として見ると、大学生として何かを主張しようとする姿勢が明確に認められて大変良かったように思いました。
附属図書館ではこれらの懸賞論文を審査するため、審査委員会(委員数6名)をつくりました。 各委員に応募作品をあらかじめ読んでいただき、平成22年2月に審査委員会を開き、優秀賞5点を決定しました。 審査では各委員により採点が大きく分かれる場合などもありましたが、 優秀賞は複数の審査委員が比較的高位の点数をつけたものでありました。 また審査委員会では、「「感想文」「論文」の各部門に分けるべき」等をはじめ様々な意見が出ました。 今後、改善すべき点は改善し、全学的にもっと多くの応募が出てくるよう、より良いものに出来ればと考えております。
優秀賞5編
鎌倉 範人(札幌校3年)
「葛藤」(作品PDF)
菊池 杏子(釧路校4年)
「『虫めづる姫君』との出会い-本との出会いに運命はあるか-」(作品PDF)
篠原 文(釧路校3年)
「わくわく、どきどき、ほっ」(作品PDF)
長島 理沙(釧路校4年)
「春琴抄にみる谷崎潤一郎作品中の自己憐憫」(作品PDF)
牧 里美(札幌校3年)
「神様」(作品PDF)