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数論の世界への興味を掻き立てる珠玉の一冊

『ゼロから無限へ ― 数論の世界を訪ねて』コンスタンス・レイド(著)

ゼロから無限へ ― 数論の世界を訪ねて

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推薦者

樺沢 公一  旭川校 数学教育専攻

推薦のことば

 「もっと早くこの本に出会っていたら…と思う本はありますか」と問われたら、真っ先にうかぶのがこの本です。一般の人々向けに書かれた本ではありますが、数の世界の魅力が、学問的な世界観で、様々なエピソードと共に語られています。
 各章がその数字に関する話題になっており、例えば第6章は、最小の完全数6の話題からはじまっています。数や数式、記号も少しだけ出てきますが、数や式の表現そのものが数論の世界の美しさを伝えるためのものであることもわかってきます。
 特に素数に関する部分は秀逸で、「人を傷つけるためのどんな計画に費やされた時間よりも、素数の問題を考えるために費やされた時間の方がはるかに多いのではないだろうか」という言葉には、胸が熱くなります。どの章から読んでもよく、特に後ろの無限に関するお話は、数学科に入ったころに読んでいたかったと心底思う内容です。
 著者のレイド氏は、数学者ではなく、主婦でフリーのジャーナリストで、数学者の伝記も書かれています。旭川、札幌、釧路の図書館にある「数学人群像」という図鑑のような本に著者の顔写真が出ていて、何と当時の一流の数学者たちと肩を並べてインタビューされています。著者の数学啓蒙の業績がいかに偉大であったかを物語っています。

図書情報

『ゼロから無限へ ― 数論の世界を訪ねて』
コンスタンス・レイド(著)
出版社:講談社(ブルーバックス)/出版年:1971年/ISBN:9784061177772

※推薦者の所属・身分は2022年3月時点のものです。

記事の種類: 

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