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同時代の挿絵と史料で読む中世ヨーロッパの世界

『バイユーの綴織(タペストリ)を読む ―中世のイングランドと環海峡世界』 鶴島 博和(著)

バイユーの綴織を読む ―中世のイングランドと環海峡世界

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推薦者

津田 拓郎(つだ たくろう) 旭川校 社会科教育専攻/准教授

推薦のことば

バイユーの綴織とは、フランスのノルマンディー公ウィリアムが海を渡ってイングランド王位を獲得した、
1066年のいわゆるノルマン=コンクェストの様子を織り込んだ一大歴史絵巻である。

中世ヨーロッパからこれほど大部の図像史料が残っていること自体が奇蹟に近いが、
本書はその全てをカラーで収録する、大変贅沢な作りとなっている。
綴織のそれぞれの場面場面について、複数の文字史料の邦訳とその解説が付されているため、
世界史教科書では3行足らずの記述に過ぎないノルマン=コンクェストの具体的な展開を、読者は史料と図像に即して知ることが出来る。

類書の少ない「史料に語らせる」スタイルの書籍であり、中世ヨーロッパに関心を持つ全ての人に強くお勧めしたい。
なお、一般読者にはなじみのない人物や歴史史料が多いため、メモを取りながら読むことを推奨する。
著者と綴織との「長い格闘」を描いた「謝辞」も必読。

図書情報

『バイユーの綴織を読む ―中世のイングランドと環海峡世界』
鶴島 博和(著)
出版社:山川出版社/出版年:2015年/ISBN:9784634640726

※推薦者の所属・身分は2019年3月時点のものです。

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Reading Well ―教育大生に贈る本― 目次