平成24年5月8日(火)、附属図書館札幌館で知的書評合戦「ビブリオバトル」を開催しました。
ビブリオバトルは、京都大学で始まった書評を競うゲームのことで、最近では全国的な広がりを見せています。キャッチフレーズは「本を通じて人を知る。人を通じて本を知る。」
今回は札幌校で初めての開催になるので、まずはビブリオバトルがどういうものか知ってもらい、認知度を高めることを第一の目的としました。そのため昼休み時間に、学生食堂に隣接する学生ホールという多数の学生が集まるスペースで実施し、より多くの人に実際に見てもらうことを意図しました。
当日は、図書館学生サポーターが手作りフライヤーを事前に配って宣伝した甲斐もあって、大勢の観戦者が集まってくれました。また開催を知らなかった人も足を止めて観てくれ、予想以上の盛況となりました。各バトラーによる本の紹介後には、参観者による質問が多く飛び交い、本に対する興味や読書意欲が高まったように思います。
最初に紹介してくれた本は、三浦しをん著『きみはポラリス』
2番目に紹介してくれた本は、上橋菜穂子著『精霊の守り人』
3番目に紹介してくれた本は、はやみねかおる著『バイバイスクール』
4番目に紹介してくれた本は、乾くるみ著『イニシエーション・ラブ』
4人の発表後、観戦者の挙手による投票で一番読みたくなった本を選びました。最も多くの票を集めたのは『イニシエーション・ラブ』で、記念すべき第1回チャンプ本に決定しました。
今回のビブリオバトル開催にあたって準備・運営に協力してくれた図書館学生サポーターの皆様に深く感謝します。どうもありがとうございました。
第1回チャンプ本(『イニシエーション・ラブ』)を紹介してくれた大上さんへのインタビュー
――チャンプ本に選ばれた感想は?
チャンプ本に選んでもらったのも嬉しいけれど、たくさんの人にこの本を読んでほしかったのでいろんな人に「読みたい!」と思ってもらえたのが嬉しかったです。
――この本を選んだ理由は?
本として純粋に面白いと思ったし、みんなの興味を引きそうだな、という下心もありました(笑)
――ビブリオバトルを知ったきっかけは?
去年からの図書館サポーター活動で、図書館職員から話を聞き、何度か自分でも見に行ったり、参加したりしました。
――実際にやってみた感想は?
以前にもバトラーとして本を紹介したことがありますが、5分間は意外に短く、話したいことをしゃべっているとあっという間に終わってしまいます。
――普段の読書量はどのくらい?
去年は図書館で100冊本を借りました。有川浩や赤川次郎が好きです。
――最後に一言お願いします。
たくさんの人に、本を読んでみたいと思ってもらえて嬉しかったです。僕の紹介が、読書のきっかけになってもらえればさらに嬉しいし、ビブリオバトルにも気軽に参加してほしいと思います。
第1回ビブリオバトルで紹介された本(発表順)
『きみはポラリス』三浦しをん著(新潮文庫・2011年刊)
『精霊の守り人』上橋菜穂子著(偕成社・1996年刊)
『バイバイスクール:学校の七不思議事件』はやみねかおる著(講談社青い鳥文庫・1996年刊)
『イニシエーションラブ』乾くるみ著(文春文庫・2007年刊)