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学生選書ツアー(平成20年度第1回)

実施報告

平成20年6月13日(金)紀伊國屋書店 札幌本店にて、学生の皆さんに、読みたい本、図書館に置いてほしい本を直接書店で選んでいただく学生選書ツアーを実施しました。今回は、5名の学生の皆さんが参加してくれました。学生の皆さんありがとうございます。

なお、秋に第2回を予定しておりますので、奮ってご参加ください。

選書リスト

ツアー参加者Aさんの感想・選定図書の推薦文

感想

選書ツアーに参加して、多くの書物に触れ、実際にこの目で内容を確認することができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。選書のために与えられた時間も丁度よかったと思います。大学生にとって本を買うことは容易ではありません。ですから図書館の本を大学生の興味・関心に合わせた本とすることは、大学生を経済的に助けていることになります。来年も選書ツアーを実施して出来るだけ多くの学生が、本を選ぶ主体になることを期待します。参加させていただいて大変嬉しく思っております。ありがとうございました。

推薦文

「アフリカ : 苦悩する大陸」 ロバート・ゲスト著 東洋経済新報社 2008.5
どうしてアフリカの国の多くは貧しいのだろうか、貧しい国々はどうすれば豊かになるのか。これらの疑問を抱いたことのある方にオススメするのが本書です。『エコノミスト』特派員として7年間アフリカを取材した著者がアフリカの諸問題 ‐民族対立、貧困、HIV/AIDS、腐敗した政府など‐について著者の体験を混じえ語ります。

「人類が消えた世界」 アラン・ワイズマン著 早川書房 2008.5
本書は、未来を考えるための新しい視点を読者に提供してくれます。「いま人類が忽然と姿を消したら、世界各地では、いったい何が起こるのか。」という著者の疑問の下、さまざまな科学的知見にもとづいて、驚愕の未来像が描きあげられています。数百年後、数千年後、はたまた数千万年後にこの地球に残る人類の営みの産物は何なのか。本書を読んでいると私たちが現在抱えている環境問題についても深く考えさせられるでしょう。

ツアー参加者Bさんの感想・選定図書の推薦文

感想

普段は、本を買いたいと思いながらも、欲しい本をなかなか買えない中で、バーコードの読み取りではありましたが、実際に欲しい本をどんどん買えるような感覚で、まずは純粋にとっても楽しかったです。こういった企画があることで、図書館が単なる勉強場所ではなく、学生の関心が高まり、より活用できる図書館ができると感じました。今回は、参加させていただき本当にありがとうございました。また機会があれば、参加したいです。

推薦文

「状況に埋め込まれた学習:正統的周辺参加」 ジーン・レイヴ, エイィエンヌ・ウェンガー著 産業図書 1995.1
この本は、人がある共同体に参加し始めたときから、その活動に本格的に関わっていくまでの過程とその条件について書いてあります。身近なところで考えれば、私たちの所属するサークルに、なかなか出てこない人がいて困っているときなどは、そのサークルのやり方に何が足りないのかのヒントを見つけることができると思います。ぜひ、身近なこととつなげて読むことをお勧めしたいです。

「NPOと社会教育」 日本社会教育学会編 東洋館出版社 2007.9
私たちの周りにも学生NPOなどに所属している人も数が増えてきたのではないかと思っています。いままで社会問題の解決を担ってきた「国」や「市場」に加えて、新たに「市民社会」の役割が大きくなっています。NPOもまた市民団体のひとつです。そんなNPOがこれまでの地域社会とどのような関連構造をもつのか、社会教育の研究者たちがさまざまな視点から論じています。何か市民活動に参加するとき、参加することとともに、現代社会おけるその意味も考えられたらいいと思って推薦します。

「生涯学習の教育学 : 学習ネットワーキングから」 鈴木敏正著 北樹出版 2004.6
生涯学習という言葉を近年よく耳にします。生涯学習のまちづくりなども盛んに聞かれる言葉の一つではないでしょうか。現代社会の新自由主義の中で展開する生涯学習を社会教育の視点から批判的に読み解き、その本来の姿を国際的な文書の傾向とそれと共通の理念をもつ戦後日本の社会教育の豊かな蓄積から、今後あるべき生涯学習の姿を模索しています。学校教育に加えて、より広い視野で教育というものを考えてみることができる本書をお勧めしたいと思います。

ツアー参加者Aさんの感想・選定図書の推薦文

感想

今回の選書ツアーに参加させて頂きありがとうございました。実際に書店で本を手にとって選ぶ作業はとても楽しく、時間ぎりぎりまで本選びに没頭してしまいました。紀伊国屋本店は多種多様な本が多く選書ツアーには最適な環境でしたし、街の中心部にあるので参加しやすい場所にあると思います。当日選書ツアーに参加した学生の数が少なかったのが残念でしたが、自分で本を選ぶ作業は興味深い体験だったので、今後も多くの学生が参加するといいなと思いました。

推薦文

「してみたい!世界一周」 吉田友和, 松岡絵里著 情報センター出版局 2006.10
海外旅行へ行くことが特別な時代じゃなくなった今、世界一周という夢を実現している旅人たちがいる。世界一周する旅人と聞くと、いっけん変わった人たちなんじゃないかと思われるかもしれないが、この本で紹介されている旅人たちはいたって普通の人々だ。旅に出る前は、普通に学生をしていて、普通に勤め人だったのだ。いわゆる一般向けの海外旅行のパックツアーでは飽き足らず、自分でルートを決めて好きな宿に泊まり、ビザだって現地取得が当たり前のような、半分行き当たりばったり的な旅の中で、何を思うか、何をするかは自由だ。世界の大自然を巡る旅、世界の祭りを巡る旅、聖地を巡る旅・・・どんな所を巡るかは、まさに自分次第!旅のプランを考えるだけでも面白いので、この本を読みながら、旅に出ている自分を想像することができます。本当に行きたくなったら、本を閉じて後は自分で情報収集しましょう。旅に出るのに、年齢制限なんてない。学生でも、社会人でも、行きたい時に一歩外の世界に飛び出してみる勇気があれば、今まで知らなかった世界を見ることができるのだと感じた。ちなみに、この本で紹介されている旅人たちは世界一週から帰国した後、皆しっかり働いています。いろんな生き方があるんだなぁと教えてくれる本です。旅が好きな人、必見です!

「1歳から100歳の夢」 日本ドリームプロジェクト編 いろは出版 2006.4
あなたの夢はなんですか?こう質問されて、即答できる人がいるなら、私はその人が羨ましい。この本には、1歳から100歳までの100人の夢がつまっています。100人が綴る大小さまざまな夢。夢を語る姿に、その笑顔に、なぜだか元気をもらえる気がする。いつの間にか、夢をみていない自分に気づくし、自分の可能性を制限してもいけないということがわかる。夢を持っている人は、とてもいい顔をしている。100人の夢を読んだら、たぶん共感できる夢が見つかることでしょう。そして、人の夢をこんなに集めた本に心がワクワクするはずです。

ツアー参加者Aさんの感想・選定図書の推薦文

感想

図書館に置く本を自分で手にとって選ぶというのが、とても新鮮でした。既に有るものだけでなく、自分に必要な資料を集めるという点でももっと図書館を利用できるのかなという気がしました。本を選ぶってどうすればいいのかなと思っていたのですが、実際に行ってみると読みたいと思うものがたくさんあり、楽しく選ばせてもらえました。

推薦文

「日本の諺・中国の諺 : 両国の文化の違いを知る」陳力衛著 明治書院  2008.6
この本は、異文化交流の視点から、日本独自の諺がどのように生まれどのように変容したのか、また、中国由来の諺がどのように日本語で受容されてきたかを解説しています。例えば、日本の「石の上にも三年」は忍耐強さを強調する諺ですが、中国では同じ意味を表して「只要功夫深、鉄杵磨成針」、鉄の杵も日々磨き続ければ鋭利な針と成る、という言い方をします。同じ意味を持つ諺でも、静と動のイメージの違いが、日中の文化の違いでもあると指摘されています。

「漢詩の歴史 : 古代歌謡から清末革命詩まで 」宇野直人著 東方書店 2005.12
先秦時代から辛亥革命期までの中国の伝統詩、いわゆる漢詩の変化・発展のありさまを実際の作例に照らしながら辿ったものです。各詩人の代表作や詩史上の事件だけでなく、各個人の個性や作品の魅力にもスポットを当てて、新しい見方が盛り込まれています。たくさんの詩が実際に引用されており、時代や個人の特徴を明らかにしています。

募集要項

募集人員:10名(申込書により選考し、決定者には後日連絡をします)
実 施 日:2008年6月13日(金) 15:30~17:00
応募〆切:2008年6月10日(火) 16:00(早めに締め切る場合があります)
応 募 先:図書館カウンター TEL 778-0288(月~金 8:30~17:00の間にお願いします)
応募はメールでも結構です。(メールアドレス: t-unyo@sap.hokkyodai.ac.jp)
件名は「選書ツアー申込」とし、本文には、「氏名」、「連絡先電話番号」、「メールアドレス」、「購入したい図書の分野・テーマおよびその理由」をお書きください。  

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