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なぜ、日本は太平洋戦争へと突き進んでいったのか-満州事変から太平洋戦争までの歩みから何を学ぶか-

太平洋戦争への道 1931-1941

太平洋戦争への道 1931-1941

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推薦者

海老名 尚  理事・附属図書館長/教授

推薦のことば

 2021年は、太平洋戦争の開戦から80年となります。皆さんは、どれほど太平洋戦争のことを知っているのでしょうか。80年前の戦争を知っていまさら何の役にたつのか、と思うのもわからないではありません。しかし、太平洋戦争や近代日本の歩みを知ることは、現代を生きる我々にも密接に関わっていることを忘れてはなりません。
 なぜなら、現代の日韓関係や日中関係の課題を解決するためには、どうしてもこの太平洋戦争や近代日本の対外政策を詳しく知る必要があるからです。あるいは、日本が二度と同じ失敗を繰り返さないためにも、太平洋戦争に至る歴史過程を分析し、そこから教訓を学ぶ必要があるからです。
 本書は、NHKラジオの特集番組「太平洋戦争への道-戦前日本の歴史の選択-」(2017年8月15日放送)をもとにまとめたものです。すなわち、加藤陽子氏、半藤一利氏、保坂正康氏の3氏が、「満州事変・満州国建国」、「国際連盟脱退」、「五・一五事件・二・二六事件」、「日中戦争」、「日独伊三国同盟」、「日米交渉の失敗」6つの分岐点に焦点をあて議論を行い、1931年の満州事変から1941年の太平洋戦争開戦へと至るまでの日本の選択について検証するという構成になっています。
 内容は3氏の鼎談となっているため、この時代の歴史をよく知る人には物足りなさを感じるかもしれません。とはいえ、初心者にとっては、満州事変から太平洋戦争までの流れがコンパクトにまとめられており、昭和戦前史を概観するにはもってこいの書籍となっています。
 必ずや、本書を読んだ後、満州事変から太平洋戦争までの歴史をあらためて紐解いてみたいという欲求にかられる、そうした1冊です。

図書情報

『太平洋戦争への道 1931 - 1941』
半藤一利、加藤陽子、保坂正康(編著)
出版社:NHK出版(NHK出版新書)/出版年:2021年/ ISBN:9784140886595

※推薦者の所属・身分は2022年3月時点のものです。

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