『静かな基隆港 : 埠頭労働者たちの昼と夜』魏明毅(著)黒羽 夏彦(訳)

推薦者
木戸口 正宏 釧路校 地域学校教育実践専攻 発達教育実践分野/講師
推薦のことば
かつて国際的な物流拠点として栄え、多くの埠頭労働者たちが活気ある社会を築き上げてきた台湾の基隆(キールン)。しかし2000年代以降、国際的な物流のネットワークから切り離され、基隆港は「静かな港」へと変わっていった。港の隆盛に根ざして発展してきた街や、人々の生活もまた大きな変容を迫られることとなる。埠頭労働者とその家族、労働者とともに「街」をつくりあげた女性たちへの丹念な聞き取りとフィールドワークによって、市井の人たちの生活史の「昼と夜」(隆盛と衰退)を描き出した好著。
図書情報
『静かな基隆港 : 埠頭労働者たちの昼と夜』
魏明毅(著)黒羽 夏彦(訳)
出版社:みすず書房/出版年:2024年/ISBN:9784622097297
※推薦者の所属・身分は2025年10月時点のものです。
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