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「優等生」にも支援が必要な理由

『ひきこもる心理とじこもる理由 ― 自立社会の落とし穴』高塚 雄介(著)

『ひきこもる心理とじこもる理由』

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推薦者

齋藤 暢一朗  大学院(札幌) 学校臨床心理専攻

推薦のことば

 著者の高塚先生は、長年、学生相談に携わり青年期のこころに寄り添った支援をされてこられた先生です。この本のなかで先生は、現代社会がひきこもる若者の心理構造をよく映し出していることを鋭く観察し、考察されています。
 皆さんがひきこもる人について抱く印象はどのようなものでしょうか。大人しくて、引っ込み思案な人物像を想像する方も少なくないと思います。しかし、ひきこもる人の多くは、小中学校時代はむしろ優等生で、ときにリーダシップを発揮するなど、学校や家庭で大人を困らせるようなことは少ない優等生なのです。
 本書にはそうした優等生が青年期以降にひきこもってしまう理由が書かれています。学校内の生活指導や教育相談に名前があがらない優等生の彼らのこころ模様を想像し、緊張をほぐしてあげることができる身近な存在は学校の先生です。将来、小学校や中学校の教壇に立つことの多い皆さんにも読んでいただきたい一冊です。

図書情報

『ひきこもる心理とじこもる理由 ― 自立社会の落とし穴』
高塚 雄介(著)
出版社:学陽書房/出版年:2002年/ISBN:9784313860063

※推薦者の所属・身分は2022年3月時点のものです。

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