『勉強の哲学 ― 来たるべきバカのために (増補版)』千葉雅也(著)
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推薦者
稲井 智義 旭川校 教育発達専攻 幼児教育分野
推薦のことば
「勉強は変身である」、「勉強は自己破壊である」。誰もが勉強をしたらよいわけではない。勉強をすると「ノリが悪くなる」。「環境=他者=自分以外のものすべて」に支配されている「自分」が少しでも「自由」になるためにはどうしたらよいか。具体的な勉強方法を示しながら語られる。大学での学び方(アカデミックスキル)も学べる。教師は有限化する存在。信頼できる他者は、勉強を続けている人。比較が大切。著者の共著では『ライティングの哲学―書けない悩みのための執筆論―』(星海社新書、2021年)や『言語が消滅する前に』(幻冬舎新書、2021年)もある。幼児教育の基礎概念(環境、言葉、表現、人間関係、健康)を深く考えることもできる。著者が専門とするフランス現代思想の入門書でもある。
比較のためにアカデミックスキルに関する本を挙げると、佐藤望編『アカデミック・スキルズ(第3版)―大学生のための知的技法入門―』(慶應義塾大学出版会、2020年)、戸田山和久『新版 論文の教室 レポートから卒論まで』(NHKブックス、2022年)がある。
図書情報
『勉強の哲学 ― 来たるべきバカのために (増補版)』
千葉雅也(著)
出版社:文藝春秋(文春文庫)/出版年:2020年/ISBN:9784167914639
※推薦者の所属・身分は2022年3月時点のものです。
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