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福祉施設や特別支援学校へ介護等体験実習に行く人におすすめの1冊

『重い障害を生きるということ』高谷 清(著)

『重い障害を生きるということ』

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推薦者

千賀 愛  札幌校 特別支援教育専攻 特別支援教育分野

推薦のことば

 言葉がうまく出てこない、体が動かせなくて意思表示が難しい重度の障害をもって生きている人は、周囲の人々や環境の変化をどのように感じ取っているのか、疑問に思ったことはありませんか?
 著者は重症心身障害児施設に長年勤務し、滋賀県のびわこ学園(社会福祉法人)の医師として多くの重度心身障害者と関わってきました。本書では重たい障害があっても人間的な心があり、快適な環境には安心感をもち、周囲の看護師や職員、親の存在を感じ取っていることが分かるエピソードが書かれています。
 この本を読んでから介護等体験の実習に行くと、施設利用者や特別支援学校の児童生徒への見方が変わり、表面的な障害の理解ではなく、本人が何を感じ取っているのかに関心が向き、当事者の側から周囲を理解するための第一歩を踏み出すことができるかもしれません。

図書情報

『重い障害を生きるということ』
高谷 清(著)
出版社:岩波書店(岩波新書)/出版年:2011年/ISBN:9784004313359

※推薦者の所属・身分は2022年3月時点のものです。

記事の種類


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