『ぼくらはひとつ空の下 ― シリア内戦最激戦地アレッポの日本語学生たちの1800日』
優人(著) 小澤 祥子(取材・文) 青山 弘之(解説)
推薦者
伊藤 美紀 函館校 地域協働専攻 国際協働グループ
推薦のことば
戦地で、命がけで日本語を学ぶ理由とは何なのか。その答えのいくつかがこの本に書かれています。
日本語学習の目的は、国際交流基金の調査結果では「日本語そのものへの興味」が第1位で、「日本のアニメ・マンガへの興味」「就職に有利」等が続きます。
一方で、海外で日本語を学ぶ一人一人に目を向けると、私たちの想像を超えたストーリーも存在します。この本には、「平和」「復興」という表現が、印象的なタイミングで使用されています。日本のアニメや漫画に関する話題も含まれていますが、数値だけではわからない、様々な日本語学習者の葛藤や思いを知るきっかけになる本として、また、シリアで日本語を学んできた人たちが日本語で綴った思いを直接読む体験ができる本として、この本を推薦いたします。
海外で日本語を教える教師を目指す人も、目指さない人も、「平和のための日本語教育」について興味があったら、ぜひ手にとっていただきたい1冊です。
図書情報
『ぼくらはひとつ空の下 ― シリア内戦最激戦地アレッポの日本語学生たちの1800日』
優人(著) 小澤 祥子(取材・文) 青山 弘之(解説)
出版社:三元社/出版年:2021年/ISBN:9784883035335
※推薦者の所属・身分は2022年3月時点のものです。
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