『心の傷を癒すということ―大災害と心のケア(新増補版)』安 克昌(著)
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推薦者
浅井 継悟 釧路校 地域学校教育実践専攻 発達教育実践分野
推薦のことば
大学院生の頃、宮城県に住んでおり東日本大震災の心理支援に関わりました。右も左もわからないまま、本当にこれが支援になっているのか自問自答しながらの支援でした。今でも正解がわかりません。数年後にこの本に出会って、最初に思った感想が「震災の1日前で良いから読みたかった」でした。それだけ、支援される側、支援する側、社会状況など、東日本大震災で経験したあらゆることがこの本に書かれていました。
この本は精神科医の視点から阪神淡路大震災について書かれた本です。学校とは関係がなさそうに思えます。ですが、大規模な災害が起きれば、学校が避難所になります。場合によっては避難所の運営を教員が担います。避難所内で、あるいは学級で「地震ごっこ」のようなの子どものたちのストレス反応を目にするかもしれません。あなただったら、どう関わりますか?そんな視点も持って、ぜひ読んでみてください。
教員になる人も、ならない人も、全ての学生に読んで欲しい1冊です。
図書情報
『心の傷を癒すということ―大災害と心のケア( 新増補版)』
安 克昌(著)
出版社:作品社/出版年:2020年/ISBN:9784861827853
※推薦者の所属・身分は2022年3月時点のものです。
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