『世界最新の医療データが示す最強の食事術―ハーバードの栄養学に学ぶ究極の「健康資産」の作り方』満尾 正(著)
推薦者
杉山 喜一 岩見沢校 スポーツ文化専攻 スポーツ・コーチング科学コース
推薦のことば
コロナ禍の中で、自己免疫能力向上のための対策に興味をもっていた最中、「健康診断では異常なしなのに、なぜ大病にかかってしまうのか?実は、健康診断では絶対に調べない3つの栄養素の不足が、その原因かもしれない。」といったフレーズに目が留まった。少し立ち読みしていくうちについついはまってしまい、結局、後でじっくり読むために購入した中の1冊である。
少し内容を説明すると、ビタミンDは、がんや動脈硬化、糖尿病、うつ病などの予防効果に加え、免疫力アップ効果によって新型コロナウイルス対策としての可能性が世界中で報告されているという。しかもこのビタミンDに加えて、それを活性化する「マグネシウム」、それと相乗効果を生み出す「亜鉛」を含めることで、「最強の免疫力」を手に入れることができるという。
これら内容は、もちろん科学的エビデンスを踏まえたもので、いずれも説得力がある。参考までに自分の日常の食事内容を分析してみると、確かにビタミンDを含む食材が多く、また偶然ではあるがサプリメントとして、しばしばマグネシウムや亜鉛等を摂っていた。そのせいか、長い間、風邪とかウィルス感染といった経験がないのも偶然ではないかもしれない。本書は栄養学的知識が無くてもある程度理解しやすい内容なので、是非ともおすすめしたい。
図書情報
『世界最新の医療データが示す最強の食事術―ハーバードの栄養学に学ぶ究極の「健康資産」の作り方』
満尾 正(著)
出版社:小学館/出版年:2020年/ISBN:9784093106672
※推薦者の所属・身分は2022年3月時点のものです。
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