『ランカ ― にほんにやってきたおんなのこ』野呂 きくえ(作) 松成 真理子(絵)
推薦者
伊藤 美紀 函館校 地域協働専攻 国際協働グループ
推薦のことば
とおい国から日本にきた10歳の女の子「ランカ」が、日本の小学校で、周りの人が何を言っているのか全然わからないシーンから、この絵本は始まります。
この絵本は、ランカが日本語を勉強し、最後に日本語が上手になるというお話ではありません。しかし、この絵本の後半では、ランカが、ランカを気にかけてくれる日本の子どもたちとの心の交流をとおして、泣いたり笑ったりします。
日本語教師は、このような不思議な、そして感動的なシーンに立ち会うこともある仕事です。
日本語を第一言語としない人への日本語支援に興味がある人は、ぜひこの絵本で、日本に来たばかりの子どもたちや、まわりにいる日本の子どもたちが感じていることを疑似体験してみていただければと思います。
図書情報
『ランカ ― にほんにやってきたおんなのこ』
野呂 きくえ(作) 松成 真理子(絵)
出版社:偕成社/出版年:2020年/ISBN:9784034351505
※推薦者の所属・身分は2022年3月時点のものです。
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