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教室の中には、色覚のタイプの異なる生徒がいるかも知れません

『色弱の子どもがわかる本―家庭・保育園・学校でできるサポート術( 増補改訂版)』カラーユニバーサルデザイン機構(原案)福井 若恵(コミック)岡部 正隆(監修)

色弱の子どもがわかる本―家庭・保育園・学校でできるサポート術( 増補改訂版)

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推薦者

木村 賢一  札幌校 理数教育専攻 理科教育分野

推薦のことば

 「この色とこの色、どちらが正しいでしょうか。」教師が発するこんな質問を学校の教室で聞いたことがありませんか。答がわかっているのに色が区別できなくて答えられない、そんな子どもたちが教室の中にいるかも知れません。日本人の男子のおよそ20人にひとりは、他の人と色の見え方が異なるということです。子どもがそうであることを教師は知らされていない場合もありますし、もしかしたら本人も気づいていないこともありえます。
 監修者の岡部正隆さん(慈恵医大、教授)は、かつて私とも一緒にショウジョウバエの研究をしていた研究仲間。自身、緑色と赤色をうまく区別できない色覚タイプのため、生物の研究していく上でもいろいろと困難なことに遭遇したとのこと。そこで、色覚タイプの異なる人がどのように色が見えて、どのような配慮があれば色の情報がうまく伝わるのか、色覚バリアフリーを目指す活動を研究コミュニティから始めて、その後社会に広めていった一人です。今では、カラーユニバールデザインとして、色覚タイプの異なる人にも色情報が伝わるような配慮が、少しずつですがなされてきています。あなたならどんな配慮を心がけますか。そんな気づきを与えてくれる本です。

図書情報

『色弱の子どもがわかる本―家庭・保育園・学校でできるサポート術( 増補改訂版)』
カラーユニバーサルデザイン機構(原案)福井 若恵(コミック)岡部 正隆(監修)
出版社:かもがわ出版/出版年:2020年/ISBN:9784780310986

※推薦者の所属・身分は2022年3月時点のものです。

記事の種類


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